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なぜテカる?脂性肌(オイリー肌)の原因とメカニズム
朝スキンケアをしても、数時間後にはTゾーンがテカり、メイクが崩れてしまう。そんな「脂性肌(オイリー肌)」の悩みは多くの方が抱えています。脂性肌とは、皮脂腺の働きが活発で、皮脂(油分)の分泌量が多い肌タイプを指します。

皮脂は本来、肌の潤いを守るために必要なものですが、過剰に分泌されると、肌表面のベタつきや毛穴の目立ち、ニキビなどの肌トラブルの原因になりがちです。
皮脂が過剰に分泌される主な原因
皮脂の分泌が過剰になるのには、様々な要因が絡み合っています。
- インナーバランスの乱れ:特にホルモンバランスの乱れは、皮脂腺を刺激する大きな要因となります。ストレスや睡眠不足、偏った食生活などが影響します。
- 間違ったスキンケア:皮脂を取り除こうと「洗いすぎる」と、肌が乾燥していると錯覚し、かえって皮脂を過剰に分泌してしまうことがあります(インナードライ)。
- 食生活の偏り:動物性脂肪や糖質の多い食事の摂りすぎは、皮脂の分泌を活発にする可能性があります。
- 温度や湿度:高温多湿な環境(特に夏場)では、体温調整のために皮脂や汗の分泌が増加します。
脂性肌(オイリー肌)のメリットも知っておこう
ベタつきがちな脂性肌ですが、メリットもあります。皮脂の油分が天然の保護膜となり、肌の水分蒸発を防ぎやすいため、乾燥による小じわなどができにくい傾向があります。このメリットを最大限に活かしつつ、過剰な皮脂だけをケアすることが大切です。
テカリを悪化させる!やりがちなNGスキンケア習慣
皮脂を抑えたい一心で、逆効果になっているスキンケアをしていませんか?テカリを悪化させる可能性のある、NG習慣を見直しましょう。
- NG 1:洗浄力の強すぎる洗顔料でゴシゴシ洗う
必要な皮脂まで奪ってしまい、乾燥を防ぐために肌がさらに皮脂を出す悪循環に陥ります。 - NG 2:化粧水だけで保湿を終わらせる
水分だけではすぐに蒸発してしまい、肌が乾燥した状態になります。「水分は補給するが、油分は避ける」という誤った考えから、保湿の仕上げを怠ると、インナードライを招きます。 - NG 3:あぶらとり紙で頻繁に皮脂を取りすぎる
頻繁に皮脂を取りすぎると、これもまた肌の乾燥につながり、肌は油分を補おうとさらに皮脂を出してしまいます。
これらの習慣を見直し、次に紹介する「さっぱり」かつ「正しい」スキンケアに切り替えることが、テカリ解消への第一歩です。
脂性肌のための正しいクレンジング&洗顔の極意
脂性肌のケアでもっとも重要なのは、皮脂を適度に残しつつ、汚れだけを優しく落とす洗顔です。「さっぱり」した洗い上がりを目指しつつ、肌を傷つけない方法をマスターしましょう。
洗顔は「優しく」「手早く」が鉄則

1. 洗顔料はしっかり泡立てる
洗顔料は、水またはぬるま湯を少しずつ加えながら、レモン1個分くらいの弾力のある泡をしっかりと作ります。泡立てネットを使うと簡単に質の良い泡が作れます。
2. 泡で「押し洗い」する
泡をクッションにして、肌に指が直接触れないように優しく洗います。皮脂がたまりやすいTゾーン(額や鼻)から洗い始め、乾燥しやすい頬や目元は手早く洗い終えるのがポイントです。
3. すすぎはぬるま湯で素早く
すすぎは、体温より少し低めの「ぬるま湯(約32℃)」で行います。熱いお湯は必要な皮脂まで流出させてしまうため厳禁です。フェイスラインや髪の生え際など、すすぎ残しがないように注意し、手早く終えましょう。
「オイルフリー」または「ジェルタイプ」のアイテムを選ぶ
クレンジングや洗顔料を選ぶ際は、重たいテクスチャーの油分が多い製品よりも、肌に負担をかけにくいものがおすすめです。
- クレンジング:テクスチャーが軽いオイルフリーのリキッドタイプ、またはさっぱり使えるジェルタイプを選び、肌に長く留まらせないように手早く洗い流しましょう。
- 洗顔料:洗浄力がマイルドなアミノ酸系の洗浄成分を使用したものを選ぶと、必要な潤いを守りながら優しく洗えます。
過剰な皮脂を整える「さっぱり保湿」の選び方
脂性肌でも保湿は絶対に必要です。大切なのは、油分を抑え、水分をしっかり補給し、肌の水分と油分のバランスを整えることです。さっぱりとした使用感でありながら、しっかり潤うアイテムを選びましょう。
化粧水でたっぷり水分補給
洗顔後すぐに、保湿成分(ヒアルロン酸など)が配合された化粧水を肌に優しくなじませます。特に、テカリが気になる場合は、肌を引き締める成分(収れん成分など)が配合された化粧水を部分的に取り入れるのも有効です。
油分を抑えた「乳液」または「ジェル」でフタをする
保湿の仕上げには、油分が少なく水分が多いアイテムで潤いを閉じ込めます。
- 乳液:オイルフリーまたは低オイル処方の、軽いミルクタイプのものを選びます。
- 保湿ジェル:油分が非常に少なく、さっぱりとした使用感ながら、水分を肌に閉じ込める力が期待できる保湿ジェルもおすすめです。
ベタつきやすいTゾーンは少量、乾燥しやすい頬には適量と、塗る量を調節することがポイントです。
皮脂バランスを整えるインナーケアと生活習慣
どんなに外側からスキンケアを頑張っても、皮脂の過剰分泌は体内の状態に大きく左右されます。スキンケアの効果を最大限に引き出すためにも、生活習慣を見直すことが重要です。
皮脂分泌を抑える食生活のポイント
食事は、肌の状態を映す鏡のようなものです。脂性肌の方は、以下の栄養素を意識的に取り入れましょう。

- ビタミンB群:特にビタミンB2やB6は、皮脂の代謝をサポートし、過剰な分泌を抑える働きが期待されます。レバー、納豆、魚介類などに多く含まれます。
- ビタミンC:肌のコンディションを整えるサポートをする抗酸化作用が期待されます。野菜や果物から積極的に摂取しましょう。
- 良質なタンパク質:肌の土台を作るために不可欠です。肉や魚、大豆製品などからバランス良く摂取してください。
逆に、糖質や動物性脂肪の過剰摂取は、皮脂分泌を活発にする可能性があるため、摂りすぎに注意しましょう。
質の高い睡眠とストレスケア
肌の調子を整えるホルモンは、主に睡眠中に分泌されます。睡眠時間が不足したり、質が悪かったりすると、ホルモンバランスが乱れ、皮脂の過剰分泌につながりやすくなります。最低でも6〜7時間は質の高い睡眠を心がけましょう。
また、ストレスも自律神経やホルモンバランスを乱す大きな原因です。適度な運動や趣味の時間を作り、ストレスをこまめに解消することが、健やかな肌を保つために役立ちます。
応急処置としての皮脂の取り方とメイクの工夫
日中、どうしてもテカリが気になった時の応急処置と、メイクでの工夫も大切です。
あぶらとり紙は「軽く押さえる」程度に
あぶらとり紙を使う際は、肌をゴシゴシと擦るのではなく、テカっている部分に紙を優しく押し当てて、余分な皮脂だけを吸い取らせるようにしましょう。頻繁に使いすぎないことも重要です。
メイクは「崩れにくい土台」を意識
メイクの土台作りもテカリ対策の鍵です。化粧下地には、皮脂を吸着したり、テカリを抑える効果が期待できるタイプを選びましょう。ファンデーションも、油分が少なく、密着度の高いミネラル系のパウダータイプなどがおすすめです。
まとめ:脂性肌ケアは「与える」より「整える」
脂性肌(オイリー肌)のケアは、皮脂を無理に取り除くことではなく、「水分をしっかり補給し、過剰な皮脂分泌を招かないようにバランスを整える」ことが何より大切です。正しい洗顔と保湿、そして生活習慣の見直しを通じて、テカリやベタつきの悩みから解放され、健やかで快適な肌を目指しましょう。

