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カサカサ肌の原因は?乾燥が引き起こす肌トラブル
肌がカサついたり、粉を吹いたり、時にはかゆみを伴う「乾燥肌」の悩みは、多くの方が抱える深刻な問題です。肌の乾燥は、単に潤いがないだけでなく、肌本来のバリア機能が低下している状態を示しています。この状態を放置すると、様々な肌トラブルを引き起こす原因となります。

カサカサ肌の根本的な原因は、肌の一番外側にある「角質層」の水分不足です。肌の角質層には、水分を抱え込む天然の保湿成分や、外部刺激から肌を守る細胞間脂質(セラミドなど)が存在しています。これらの成分が何らかの理由で不足したり、働きが弱まったりすることで、肌のバリア機能が低下し、乾燥が進行します。
📉肌のバリア機能が低下する主な理由
肌のバリア機能が弱まる原因は、主に以下の3つに分けられます。
- 環境要因:湿度が低い冬の空気や、エアコンによる乾燥。紫外線によるダメージ。
- 間違ったお手入れ:洗浄力の強すぎるクレンジングや洗顔料の使用。熱いお湯での洗顔や長時間の入浴。
- 加齢や生活習慣:年齢とともに肌の天然保湿成分やセラミドなどが減少すること。睡眠不足や栄養バランスの乱れ。
バリア機能が低下すると、肌内部の水分が蒸発しやすくなるだけでなく、外部からの刺激(ホコリ、化学物質など)が肌の奥に侵入しやすくなります。これが、かゆみや炎症、肌荒れといったトラブルにつながるのです。

🔑保湿ケアの目的は「水分補給」と「フタ」
乾燥肌を救う保湿ケアの基本は、シンプルに「水分をたっぷり与えること」と「与えた水分を逃がさないようにフタをすること」の2段階です。

- ステップ1:水分補給:化粧水や美容液で、肌の角質層に水分を与え、ふっくらとさせます。
- ステップ2:保護(フタ):乳液やクリーム、バームなどの油分を多く含むアイテムで、肌表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。
どちらか一方だけでは、乾燥対策としては不十分です。この基本を理解した上で、さらに保湿効果を高める「テクニック」を取り入れていきましょう。
テクニック1:化粧水を最大限に活かす「重ね付け&ハンドプレス」
最も基本となる化粧水での水分補給ですが、ただパシャパシャとつけるだけでは、肌の奥*まで十分に潤いが届かないことがあります。乾燥肌の方は、特に以下のテクニックを取り入れて、化粧水を最大限に活かしましょう。*「肌の奥」とは角質層までの浸透を指します。
🤲ハンドプレスで肌に優しく押し込む
化粧水をつける際にコットンを使用する方もいますが、乾燥肌でデリケートになっている場合は、刺激の少ない「手のひら」での塗布がおすすめです。
- 摩擦を避ける:手のひらなら、コットンを使うよりも摩擦を最小限に抑えられます。
- 温めてなじませる:手のひらで化粧水を温めてから塗布することで、肌へのなじみが良くなります。
- 押し込むように:塗るというより、顔全体を手のひらで優しく包み込み、ゆっくりと押さえて成分を浸透*させる「ハンドプレス」を行いましょう。
🔄「3回に分ける」重ね付けの習慣
乾燥肌の場合、一度に大量の化粧水をつけても、肌が吸収できる量には限界があります。また、つけすぎた水分は蒸発して乾燥を加速させる原因にもなります。

- 少量ずつを繰り返す:化粧水を適量、手のひらに取り、顔全体になじませます。肌がしっとりしたら、再び少量を取って、同じ動作を繰り返します。合計2〜3回を目安に「重ね付け」を行いましょう。
- 特に乾燥する部分へ:頬、目元、口周りなど、特にカサつきやすい部分は、最後に「追い化粧水」をするように指の腹でトントンと優しく重ね付けすると効果的です。
テクニック2:シートマスクを最大限に活かす「時間厳守」と「フタ」
シートマスクは、短時間で集中的に水分を補給できるスペシャルケアですが、使い方を間違えると逆効果になることがあります。

⏱️放置しすぎはかえって乾燥を招く
シートマスクは、肌にたっぷりの水分と美容成分を送り込むと同時に、肌の水分が蒸発するのを防ぐ効果もあります。しかし、パッケージに記載されている使用時間を超えて長く放置してしまうと、シートが乾燥し始め、今度は肌の水分を吸い取ってしまい、かえって乾燥を招く原因になります。
- 時間厳守:「もったいない」と感じても、記載された時間(5〜15分程度)を守り、乾ききる前に必ず剥がしましょう。
🔒剥がした後の「フタ」を忘れない
シートマスクで水分をたっぷり与えた後こそ、油分で潤いを閉じ込める「フタ」が重要です。シートマスクの美容液成分は水溶性のものが多いため、乳液やクリームの油分でしっかりフタをしないと、せっかく補給した水分が蒸発してしまいます。
- マスク後のルーティン:マスクを剥がしたら、残った美容液を手のひらで優しくなじませた後、必ず乳液またはクリームを塗布してケアを完了させましょう。
テクニック3:乾燥の最終兵器「バーム・オイル」の活用法

通常の乳液やクリームだけでは乾燥が抑えられない、というカサカサ肌の方にとって、ワセリンなどのバームや、フェイスオイルは非常に強力な味方になります。これらは主に「エモリエント効果(油分で肌を柔軟にし、水分の蒸発を防ぐ効果)」に優れており、乾燥の最終防衛ラインとなります。
🍯バーム・オイルをプラスするタイミング
フェイスオイルやバームは油分が主成分であるため、使う順番を間違えると、その後の化粧水などの浸透*を妨げる可能性があります。*「浸透」とは角質層までの浸透を指します。
- スキンケアの最後に:バームやオイルは、必ず化粧水、美容液、乳液など、水溶性のアイテムを全て塗った後の「一番最後」に使いましょう。これは、バームやオイルが肌に作る油膜が、他の水溶性成分をブロックしてしまうのを防ぐためです。
- 「極薄」で十分:バームやオイルは少量でも高い保護力を持ちます。特にフェイスオイルは、数滴を手のひらで温めてから、顔全体に薄く伸ばすだけで十分な効果が期待できます。多すぎるとベタつきの原因になるため注意が必要です。
📍部分的な「重ね塗り」で乾燥をシャットアウト
顔全体は問題なくても、目元や口元だけがひどくカサつく「部分乾燥」にも、バームやオイルは効果的です。

- 夜間の集中ケア:就寝前に、特に乾燥しやすい目尻や口角、小鼻の脇、顎などに、指先に取ったバームをごく少量、叩き込むように重ね付けします。
- 日中の乾燥対策:メイクの上からでも、指に取ったバームを薄く伸ばしてから、乾燥が気になる部分に優しくポンポンと乗せるように馴染ませることで、メイク直しと乾燥対策を同時に行うことができます。
💡乾燥に負けないためのライフスタイルの見直し
どんなに高価な化粧品を使っても、日々の環境や習慣が肌の乾燥を加速させていることもあります。スキンケアと合わせて以下の点も見直しましょう。

- 室内の湿度管理:特に乾燥しやすい冬やエアコン使用時は、加湿器を使って室内湿度を40〜60%に保ちましょう。
- 入浴時のお湯の温度:熱すぎるお湯での長時間の入浴は、肌の天然保湿成分を奪ってしまいます。ぬるめのお湯に設定し、入浴時間も適度な長さに留めましょう。
- 刺激の少ない衣類:肌に直接触れる衣類や寝具は、摩擦の少ない綿やシルクなど、肌に優しい素材を選ぶことが、体の乾燥対策にもつながります。
カサカサ肌の対策は、徹底した「水分補給」と「保護」の継続が全てです。今日からできるテクニックを取り入れて、潤いに満ちた健やかな肌を目指しましょう。

